荒川 Wheelsucker

f:id:shunlog:20211001110049j:plain

平日早朝はL3目安で荒川を走る。暗いうちから走り出して、だんだん明るくなってくるのが気持ち良い。

荒川を走っていると知らない人が後ろに付いてくることが多い。どんなレベルの人なのか、振り返らずとも聴覚だけである程度情報がとれるのが面白い。チェーンラインが出ていないためにあるギヤでチャラチャラ鳴っている人。シフトチェンジでトルクを抜かないのでカンカン鳴っている人。もうとにかく整備不良で常にガチャガチャうるさい人。ゼーハーゼーハーと息上がってるのに、楽させてもらっちゃいましたー、とか言ってくる人。

そう、無言で後ろに付く人は、“その程度”のレベルであることが多い。誰でもそういう時期を通過する。私もそうだったから。昔、荒川でとある人の後ろに勝手に付いたら、“後ろに付く時は一声かけてください、ハンドサイン出すようにしますから。”と注意されたことがあった。それ以来、知らない人の後ろにつくときは必ず声をかけるようにしている。後に分かったことだけれど、彼は某JPT & トラック選手だった。冬の荒川、向かい風の中を40 km/h一定で走る。その後何度かご一緒させてもらった。

後ろに付かれるのは全く構わないのだけれど、走り方が上手でない人が後ろに付くと、その人の安全もなるべく確保してやる必要がある。車止めがあったり野球少年の飛び出しがあったり、急ブレーキや急な進路変更を要する場合がある。危険を回避するため、後ろの人の安全も守るためにハンドサインを出す。だから知らない人が後ろに付いたら、私も全く同じ文言で、“後ろに付く時は一声かけてください、ハンドサイン出すようにしますから。”と伝えるようにしている。

そうすることで、知らない人同士でもライド中に声をかける文化が浸透し、皆が安全に走れるような環境になっていけばいいなと思っている。